【スタッフコラム】🧠孤独感や不安を軽減する「回想法」とは?
高齢になると、生活の環境や人との関わり方が少しずつ変わっていきます。
長年住み慣れた家を離れたり、家族や友人と会う機会が減ったり――
そんな日々の変化のなかで、ふとした瞬間に寂しさや不安を感じることは、決して珍しいことではありません。
しかし、そんなときこそ思い出が心を支えてくれることがあります。昔の写真を見たり、懐かしい歌を聴いたりすると、自然と笑顔がこぼれ、「あの頃の自分」と再びつながるような温かい気持ちになることがありますよね。
そのような“思い出の力”を活かして心を穏やかにする方法のひとつが、「回想法」です。

1.回想法ってどんなもの?
昔の思い出をゆっくり語っていただき、心を整えていくケア方法です。
昔の写真やアルバム、懐かしい音楽、若い頃の思い出の品などをきっかけに、「こんなことがあったんだよ」「この頃は毎日忙しく走り回っていてね」などど、その方が歩んできた人生を改めて辿っていく作業です。
2.回想法がもたらす3つの効果
①孤独感の軽減
「自分の生きてきた道を誰かが聴いてくれる」→心が満たされる
②自尊心(自信)の回復
「こんなことを頑張った」 「役に立てた」という感覚が蘇る
③認知機能の刺激
昔の記憶は残っていることが多く、無理なく脳が活性化する。「覚えていることを話せる」という体験は、大きな安心と自信につながる
当施設の入居者様も
・懐かしい歌を使ったレクリエーション
・季節の行事を通じた思い出話のきっかけづくり
・職員とのコミュニケーション
を通して「今日も楽しかった」と安心感を抱いてくださる方が多いです。
お話を伺い、その方を知ることは、「その人の歴史を大切にするケア」の第一歩です。