【スタッフコラム】脱水は夏だけじゃない。高齢者が水分を意識したいワケ
高齢者はのどの渇きを感じにくく、気温が低くなる冬は特に水分不足になりがちです。脱水は夏だけの問題ではありません。
当施設でも日々、水分をこまめにとっていただけるよう取り組んでいますが、ご自身の体調を守るためにも、適切な水分摂取を知ることがとても重要です。

アメリカ国立衛生研究所の報告では、血中ナトリウム濃度が高め(=水分が不足しがち)の成人は、慢性疾患のリスクが高く、生物学的老化の進行や早期死亡の可能性が高まる、との関連が見られたと報告されています。
また、水分不足は 転倒リスクを高める重要な因子 のひとつとされています。
→血圧の低下(立ちくらみ):脱水になると血液量が減り、血圧が低下しやすい。
→筋力・パフォーマンスの低下:筋肉に送り込まれる血流が減り、筋力低下・反応速度の低下 が起こる。
このように、健康寿命をのばす/病気になりにくい体を保つ
という意味でも、日常的な水分摂取が重要だという根拠になります。
① 高齢者が脱水になりやすい理由
- のどの渇きを感じにくい
- 体内の水分量がもともと少ない
- トイレを気にして水分を控えてしまう
- 風邪・下痢などの体調不良で水分が失われる
- 冬は乾燥しやすく、水分が蒸発しやすい
② 脱水のサイン
- 皮膚が乾燥している
- 口の中がネバネバする
- 尿の量が減る、濃い色になる
- ぼんやりする、元気がない
- 便秘になりやすい
③ ご家族へのアドバイス
- お茶や白湯を「こまめに」すすめる
- トイレの心配を軽減するため、夜は少量にして日中にしっかり飲む
- お気に入りのカップや飲み物を用意する
- 咀嚼・嚥下が心配な方はゼリーやスープで代用
まとめ
水分補給は、単に喉の渇きをうるおすだけのものではありません。
体温調節や血液循環を助け、転倒予防・便秘改善・風邪予防といった、日常の健康を守る大切な役割があります。
とくに高齢になると、喉の渇きを感じにくくなるため、知らないうちに水分が不足してしまうことも少なくありません。
だからこそ、「少しずつ、こまめに」 が大切です。
ご家族と一緒に、無理なく続けられる水分摂取の習慣をつくっていきましょう。その小さな一口が、毎日の元気につながります。